一日で君を好きになる
「美味しい!」
学校の自販機の前のベンチに座って、カリッと揚がった唐揚げを一口食べて、つい笑顔になった。
「めっちゃ美味そうに食べんねんな!」
私を微笑ましい表情で見ながら、早瀬君も自分の唐揚げを食べた。
唐揚げって、なんでこんな美味しいんだろう…。
「早瀬君、たこ焼きは食べないの?」
唐揚げの力で少し気分が乗ってきた私は、早瀬君に初めて自ら質問を投げかけた。
すると、急に早瀬君はムセた。
「ちょっと…大丈夫?!」
無意識に、私は早瀬君の背中をさすった。
「ごめん…鈴木さん、面白い事言うからムセたやん!」
落ち着いたかと思うと、今度は"はははっ”と笑う早瀬君。
ちょっと待って…私、関西人を笑わせるような面白い事言った覚えないんだけど…。
「早瀬君、え…私、変な事言った?」
笑う早瀬君に私は戸惑いながら聞いた。
「"関西人イコールたこ焼き"って思ってる人、ほんまにおるんや!って思って…」
「え?そうじゃないの?毎日たこ焼き食べるんじゃないの?」
「待って、めっちゃおもろい…。たこ焼きとか、滅多に食べへんし!」
「でも、私聞いた事あるよ?関西の人って、一人一個、たこ焼き器持ってるって!」
「ちょ、何その都市伝説!!そんなもん、一人一個持ってたら邪魔でしゃーないやん!」
お腹を押さえて爆笑する早瀬君を、私はしばらく見守った。
そんなに笑う事かな?
"はぁー…笑った"と言って、落ち着いた早瀬君は、私に笑顔を向けた。
「あかん…俺、鈴木さんの事ますます好きになったわ!」
満面の笑みの彼のその一言で、私の顔は一瞬にして赤くなった。
素直に嬉しかった。
でも、そんな事を男の子から言われた事のない私は、
「そう…」
恥ずかしくなって、そんな愛想のない二文字を言って、俯いた。
学校の自販機の前のベンチに座って、カリッと揚がった唐揚げを一口食べて、つい笑顔になった。
「めっちゃ美味そうに食べんねんな!」
私を微笑ましい表情で見ながら、早瀬君も自分の唐揚げを食べた。
唐揚げって、なんでこんな美味しいんだろう…。
「早瀬君、たこ焼きは食べないの?」
唐揚げの力で少し気分が乗ってきた私は、早瀬君に初めて自ら質問を投げかけた。
すると、急に早瀬君はムセた。
「ちょっと…大丈夫?!」
無意識に、私は早瀬君の背中をさすった。
「ごめん…鈴木さん、面白い事言うからムセたやん!」
落ち着いたかと思うと、今度は"はははっ”と笑う早瀬君。
ちょっと待って…私、関西人を笑わせるような面白い事言った覚えないんだけど…。
「早瀬君、え…私、変な事言った?」
笑う早瀬君に私は戸惑いながら聞いた。
「"関西人イコールたこ焼き"って思ってる人、ほんまにおるんや!って思って…」
「え?そうじゃないの?毎日たこ焼き食べるんじゃないの?」
「待って、めっちゃおもろい…。たこ焼きとか、滅多に食べへんし!」
「でも、私聞いた事あるよ?関西の人って、一人一個、たこ焼き器持ってるって!」
「ちょ、何その都市伝説!!そんなもん、一人一個持ってたら邪魔でしゃーないやん!」
お腹を押さえて爆笑する早瀬君を、私はしばらく見守った。
そんなに笑う事かな?
"はぁー…笑った"と言って、落ち着いた早瀬君は、私に笑顔を向けた。
「あかん…俺、鈴木さんの事ますます好きになったわ!」
満面の笑みの彼のその一言で、私の顔は一瞬にして赤くなった。
素直に嬉しかった。
でも、そんな事を男の子から言われた事のない私は、
「そう…」
恥ずかしくなって、そんな愛想のない二文字を言って、俯いた。