tender dragon Ⅲ
#2
『クオーター!?』
「あ…うん。あはは、言ってなかったっけ?」
休日、安田さんの家でのんびり過ごしてたときだった。
葉太、春斗、安田さんの3人が一斉に大きな声を出すもんだから、少し驚いた。
「まじで!美波がクオーター!?」
「何すかそれ!希龍さん知ってたんですか!?」
「いや、知らなかったけど。」
あたしが生まれる前に亡くなったから会ったことはないけど、あたしのお婆ちゃんが外国人だから。
お母さんはハーフだし。
でもお父さんは日本人。
そういえば言ってなかったかも。