tender dragon Ⅲ
「俺も結婚の運気が絶好調なんだってー。」
結婚?出産?
……ちょっと、希龍くん、それって…
「…新手のプロポーズですか?」
あたしのその言葉に、希龍くんは珍しくお腹を抱えて笑い出した。
あれ、そんなに変なこと言ったかな?
「あははっ、やばい、ツボだわ…っ」
「…そんなに笑わなくても…」
「ははっ、美波面白いね」
「…違うの?」
何だか急に恥ずかしくなってきた。
あたしたちまだ高校生だし、まだ結婚とか出産とか考えるような歳じゃないよね。
やばい、間違えた。
…恥ずかしい…