tender dragon Ⅲ
「それって駅前のカフェの制服だよねっ、やっぱり可愛いなー、何で美波が持ってるの?」
「…えーっとね、それは…」
バイトをすることで何が一番の問題かというと、この可愛らしい制服だ。
「美波、どういうこと?」
ニコニコしてる希龍くんは、笑ってるのにどこか不機嫌に見える。
やっぱり、この制服じゃダメか…
「美波さんバイトするんですよね?」
「…うん、そうそう。バイトするの。」
唯一春斗が助けてくれた。
「ふーん、美波こんなの着て接客するわけ?丈短くね?」
春斗が助けてくれたっていうのに、その次の瞬間には葉太がぶち壊した。
スカートの丈が短いのは分かってるんだよ。