tender dragon Ⅲ
「俺今日は外食がいいなー。」
「外食?そんなの俺じゃなくて葉太さんに言えよ。」
「何で俺なんだよ。」
ゴンッと春斗の頭を殴る葉太は、呆れたようにため息をついた。
「じゃあ葉太、外食しよう。」
「毎回奢る俺の身にもなれよなー。」
なんて言いつつ玄関へ向かう葉太は、きっと誰よりも面倒見がいい。
「あたしも行くの?」
芽衣が蒼空くんに言うと「当たり前じゃん」なんて返されてて、当然遼太くんもついて行く。
「希龍は?どうする?」
葉太が希龍くんに聞いてたけど、きっと寒いから出ないだろうな。
「んー、美波は?」
「ん?あたし?」
「うん、どうするの?」