tender dragon Ⅲ
「美波と希龍は家で食べたら?美波、希龍に話したいことあるって」
「えっ?」
ちょっとちょっと蒼空くん?
そんな爆弾落として行かないで!
「そうなの?じゃあ家で食べよっか」
希龍くんもすんなり納得して、みんなはあたしと希龍くんを残して玄関へ向かう。
「ちょっ、と、待って!」
慌てて蒼空くんの腕を掴むと、逆に引っ張られて耳元で
「どうするかは美波次第だよ」
なんて言って笑った後、芽衣と遼太の腕を引いて出て行ってしまった。
「えー……」
あたし次第って言われても、一体どうすればいいの?
「美波?」
キッチンに立ってる希龍くんは、いつも飲んでるミルクティーを作りながらあたしを見つめる。