tender dragon Ⅲ
「話って何?」
希龍くんはあたしの分のミルクティーも持って、ソファに座った。
そんな優しい笑顔で見ないで。
ほら、たったそれだけで心拍数上がっちゃうんだから。
「…話っていうか…」
何て言えばいいんだろ。
「あ、もしかして、あの3人から何か言われた?」
さすが希龍くん、鋭い。
「何言われたのか知らないけど、あんまり真に受けちゃダメだよ?」
呆れたように笑う希龍くんは、きっと大体察してるんだろう。
「どうせ、5ヶ月も付き合っててしてないのは変だとか、そんな話でしょ。」
……正解。
図星すぎて何も言えないあたしの頭をポンと撫でる希龍くん。