tender dragon Ⅲ

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それは甘い痛みだった。

終わってみれば、彼の顔を見れなくて、急に恥ずかしくて仕方ない。

…それでも、してよかったと思える。


「一緒にお風呂入る?」

からかうように言った後、あたしの頭を撫でる手はいつもより優しく感じた。

「も…っ、今ダメ…!」

今は顔を直視できない。

それを知ってか知らずか、俯いたあたしの顔を覗き込んでくる。


「あは、照れてる」

「…だって、さっきまで…」

「可愛いな、ほんと」

クスッと笑って寝転ぶと、あたしの手を引いて隣に寝転ばせた。
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