tender dragon Ⅲ
眠そうな希龍くんは、あたしの髪をサラサラ撫でて笑う。
今にも寝てしまいそうだった。
「希龍くん眠い?」
「ん、眠い」
「服着ないと風邪引くよ」
あたしはすぐに着たけど、希龍くんは上の服を着ていない。
「ん…」
あたしの言葉も届いてない。
目を閉じてしまった希龍くんは、あたしをギュッと抱きしめて
「おやすみ…」
なんて言って、額にキスをした。
「んふふ、おやすみ」
きっともう寝ちゃってるから聞こえてないだろうけど。
優しく抱きしめてくれる希龍くんにドキドキしながら、あたしも頬にキスをして目を閉じた。
-END-