夏休みのとある1日
「まぁ、人のは気にしないで解くことに集中して下さい」
「…はい」
その後も分からない問題の解き方を聞いて、なんとか全部の問題を解くことが出来た。
「終わったぁ……!」
「お疲れ。結構自分で解けてたじゃん」
「いやいや、片桐くんが教えてくれたからだよ。本当にありがとう!」
「どういたしまして。のみこみ早いから教えがいあったよ。」
そう言いながら、それぞれ自分の荷物を片付ける。
「すぐ抜けちゃいそうなんですけど…」
「ちゃんと復習して下さい。見るだけでも違うと思うよ?」
「はい、片桐先生!」
いや、もう片桐様々だね。
「先生ではないけど(笑)…よし、帰ろうか」
「あ、うん」
そう言って、冷房を消したり戸締まりをした後、鍵を返して職員室を後にした。