夏休みのとある1日
どうしましょう、何を話せば……。
片桐くんもあれから全然喋らないし。
本当、どうすれば……
気がつくと、駅の改札口まで来ていた。
改札を通ったら、お互い違う階段を降りる。
定期をピッとして改札を通った。
「…じゃあ」
「…うん」
結局、何も話さなかった……。
私は振り返り、歩を進めようとした時、
片桐くんが私の腕を掴んで私を引き止めた。
「……ちょっと、いい?」
「うん……」
私たちは、人の邪魔にならない所に移動した。
しかし、また沈黙が流れた。
再び、どうすれば……
すると、片桐くんが突然話し掛けてきた。