ヘタレなヤクザさん

「、いったッ」
「!」

ベッドとはいえ、受け身なしでは痛い。
少し涙目になりながら起き上がれば、陵介は顔が真っ赤だった。そりゃ面白いぐらいに

「お、お前出てる…ッ!」
「?なにが」
「…つ…が」
「は?」

声が小さくて聞き取れない

「だから、パンツがだよ!」
「パンツ?!」

(びっくりした)

そんな大きな声出さなくても、
言われてみれば短い制服のスカートが少し捲れて、友達にも馬鹿にされた私の子どもっぽい下着が見えていた。

「…え、パンツ一枚でなに騒いでんの?」
「はぁッ?!」
「ラッキーとか思わないの?男でしょ?」

中三の弟はもはやパンツでは物足りないとか、馬鹿みたいなことを言っていた。
見えたパンツの当の本人には色気が自身にもパンツにもないけど

「思わねえよ!アホか!」
「えー」
「それよりいい加減スカート直せ!」

言われて、私は急いでスカートを直した。
上にも下にも弟がいるせいか、男の前であまり下着とか気にしたことなかった

(これって、女子としてダメなのかもしれない)
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