好きになったのは、一匹狼でした。
好きな人がいてもいいから



それから梶野くんが手伝ってくれたお陰で、予想以上に早く仕事が終わった。




「梶野くん、ほんとにありがとう」


「………」



もう一度お礼を言っても、梶野くんの反応はなく、


彼はじっと1枚のお知らせの紙を見つめているだけだった。



その紙とは「変質者注意」というもの。



確か、前に先生がこの辺りで最近変質者が出るから注意するようにって言っていたっけ。


なるべく女子は一人で帰らないようにとも言っていたような。






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