好きになったのは、一匹狼でした。
「あっ、ここがあたしの家」
結局、家まで送ってもらったあたし。
「委員会の仕事手伝ってくれたのに、家まで送ってくれてありがとう」
「……ん」
今日ほど、梶野くんの近くにいたことは今までになかったと思う。
ほんとに、良い1日だ。
「ん、じゃ」
まだまだお礼を言いきれていないのに、逃げるように帰ろうとする梶野くん。
それに今日だけで梶野くんへの想いは膨れ上がる一方だった。