好きになったのは、一匹狼でした。



「梶野のこと怖いって思わないの?」


「あっ、ぜ、全然……優しいし」


「えっ!?梶野が優しい!?」



あたしが梶野くんのことを好きだっていうことに驚いていたみんなだったけれど、


その梶野くんが優しいということには、もっと驚いたようだった。


やっぱりみんな知らないんだ、梶野くんが優しいってこと。




「若菜ちゃん、頑張って!私たちみんな応援してるから!」



クラスの女子も男子もみんな、うんうんと頷いている。


応援してくれるのはとっても嬉しいんだけど……


やっぱり少し恥ずかしいです。






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