好きになったのは、一匹狼でした。
そして、次の瞬間。
モモちゃんは後ろにあたしを突き飛ばした。
「ひゃっ!」
そのまま後ろに倒れるかと思いきや、何かにぶつかり尻もちをつくことはなかった。
でもそのぶつかったもの、いや人が……
「か、梶野くん!?」
「……痛いんだけど」
先ほどのあたしの告白もあってか、クラス中があたしたちに注意を向けていた。
その視線を感じながら、梶野くんと気まずい気持ちのまま向かい合って。