好きになったのは、一匹狼でした。



「お前、ほんとドジすぎ」



またしても彼の呆れたような声が聞こえてきて。


思わず顔を上げた。




「………?」



あれ……なんでだろう。


視界が霞んでる。


元々目が悪いのに、さらに目が悪くなったのかと思ったけど、


すぐに眼鏡が外れていることに気が付いた。






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