好きになったのは、一匹狼でした。



「カジ、お帰りー」



何て呑気なんだ、茶髪のチャラ男くんは。


梶野くんが来てからも、あたしの頭をボンボン叩いている。


背、縮むんですけど。




「だから、何してんの」



またしても、どこか怒っている様子の梶野くん。


きっとあたしに言ってる言葉だよね?


あたしがここにいるからやっぱり怒ってるんだ。






< 174 / 225 >

この作品をシェア

pagetop