好きになったのは、一匹狼でした。



「それよりもカジさぁ、そろそろ離してやれば」


「なにが」


「ドジ子ちゃん。顔真っ赤っかで固まっちゃってるよ。もう、かわいーなー」



茶髪のチャラ男くんの言葉に反応した梶野くんは、


あたしの顔を覗き込んできた。




「か、梶野くん……ちかっ……」



近い!近いです、梶野くん!


あまりの近さにますます顔が熱くなる。






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