好きになったのは、一匹狼でした。



「ほんと、ドジ。何してんの」


「か、梶野くん……」



しゃがみこんで、あたしに手を差し伸べる梶野くん。


もう王子様にしか見えません。




「でも、そういうとこも好き」



またしても甘い言葉をささやかれ、もうすでにノックアウト寸前。


梶野くんが、梶野くんじゃないみたい。




あたし、また好きって言われてる。


大好きな梶野くんから。






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