好きになったのは、一匹狼でした。



「だから、引いてない。ていうか、それくらいで引くか、バーカ」


あたしの頬を軽くつねった後、

クスリと笑った梶野くんは、再び先に歩き出した。




「あっ!梶野くん!待ってよー!」



あたしの予想は外れたみたいだ。


梶野くんはあたしのこの格好を見ても引かなかった。



やっぱりあたし……






< 218 / 225 >

この作品をシェア

pagetop