好きになったのは、一匹狼でした。



あたしの質問攻めが終わると、梶野くんはようやく口を開いた。



「それよりさ、村田。そろそろ離れてくれない?歩きにくい」


梶野くんの言葉で気が付いたけれど……


そういえば、あたし、ずっと梶野くんにくっついたままだった。



「わっ、あっ、ご、ごめんなさい!」


あたし、さっきからずっと梶野くんに抱きついたままで……


何やってるんだろう。


もう、恥ずかしい。






< 222 / 225 >

この作品をシェア

pagetop