好きになったのは、一匹狼でした。



「……全く、村田は。早く行くぞ」


そして、また一人で先に歩いて行ってしまう梶野くん。



「あっ……」


あたしは梶野くんの隣を歩いて行きたかったのに。


せっかくの初デートだから、もう少しくっついていたかった。



さっきは抱きついたままで、恥ずかしさもあったけれど、


離れたら離れたで、それは寂しくて。


またくっついていたいなぁって思ってしまう。






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