好きになったのは、一匹狼でした。
「あたしのパワーストーンちゃん、どこ……」
中庭に来たはいいものの、どこにあるのか分からず途方に暮れていた。
「もしかしてこれ、あんたの?」
「へ?」
気付いたら、目の前にはあたしの大好きな梶野くんが
パワーストーンを持って、不機嫌そうに立っていた。
「あっ、は、はははい!」
「この石、もう少しで頭に当たるとこだったんだけど」
このパワーストーンが梶野くんの、あ、頭に!?