好きになったのは、一匹狼でした。
引き受けた以上、仕方がないので、
もう一度積み上げられた本を持つと、さっき持った時よりもずっと重く感じた。
「うんしょっと」
職員室から図書室には2階上がらないといけない。
階段上るのが、こんなに憂うつに感じるなんて。
かなり重たい思いをして階段を上っているのに、
少し駆け足で、階段を駆け上がって行く人たちがあたしを追い抜いて行く。
「びっくりしたー!さっきの梶野だったよね」
「やっぱり迫力あるって言うか、思わず逃げてきちゃったしね」