好きになったのは、一匹狼でした。



「私たちもそこでゲームしてみる?」



そう言って、モモちゃんが指さしたのは、


梶野くんたちがいるカートゲームの横にある太鼓の達人。


そんな近くでゲームなんてしたら……




「バレちゃうよ!近すぎるって!」


「大丈夫だって!梶野が私たちの顔覚えてるわけなんだからいけるって」


「そりゃあ、そうかもしれないけど……」



梶野くんが顔覚えてないのは、そうかもしれないけど……




それはそれで、悲しい。






< 72 / 225 >

この作品をシェア

pagetop