好きになったのは、一匹狼でした。
「私たちもそこでゲームしてみる?」
そう言って、モモちゃんが指さしたのは、
梶野くんたちがいるカートゲームの横にある太鼓の達人。
そんな近くでゲームなんてしたら……
「バレちゃうよ!近すぎるって!」
「大丈夫だって!梶野が私たちの顔覚えてるわけなんだからいけるって」
「そりゃあ、そうかもしれないけど……」
梶野くんが顔覚えてないのは、そうかもしれないけど……
それはそれで、悲しい。