好きになったのは、一匹狼でした。



すると、梶野くんの向かいに座るお友達とばっちり目が合ってしまった。


まずいと思った時にはすでに遅く、小さく手を振ってきたのだ。




「土田?やっぱ後ろに誰かいんのか?」



あんなにニコやかに、しかも面白そうにしてる彼の友達を見ると、


あたしたちがいるのを知っててわざわざここに来たのではないかと思っていまう。


しかも、また梶野くん、こっち見ようとしてるし!




「いや、俺の見間違いだったみたい」


「手まで振って?恥ずかしい奴」






< 84 / 225 >

この作品をシェア

pagetop