好きになったのは、一匹狼でした。



そんなに見る人もいないのに、好きでこんなものをたくさん貼った担任を恨みながら、


一つずつ丁寧に、ビラをはがしていった。




「はぁ……」



結構楽な仕事だったから安心してたけど……


鍋谷先生のせいで、かなりの重労働になりそうだ。


再びやる気のない無気力感に襲ってきた。




梶野くんの好きな人の話を聞いてから……


本当に何もやる気にもなれないし、考える気も起きない。


自分でもこんなに梶野くんのことが好きだなんて思ってもみなかった。






< 93 / 225 >

この作品をシェア

pagetop