Only One──君は特別な人──
「──水谷、どうした?」
「へっ?……いや、何でもないです!」
やだやだ。あたしとしたことが……。
大野さんのことジロジロ見てた。
「早速意識してるじゃん」
由美子が小声で楽しそうに言う。
「そんなんじゃないから」
慌てて否定した。
大野さんは、特に気にする様子はなく、隣に座っている後輩と談笑している。
そういえば、あたしは大野さんと仕事以外の話なんてしたことがない。
プライベートなこと何も知らない。
別に知りたいとも思わないけど。
それくらい興味がないんだと、今更気付く。
「へっ?……いや、何でもないです!」
やだやだ。あたしとしたことが……。
大野さんのことジロジロ見てた。
「早速意識してるじゃん」
由美子が小声で楽しそうに言う。
「そんなんじゃないから」
慌てて否定した。
大野さんは、特に気にする様子はなく、隣に座っている後輩と談笑している。
そういえば、あたしは大野さんと仕事以外の話なんてしたことがない。
プライベートなこと何も知らない。
別に知りたいとも思わないけど。
それくらい興味がないんだと、今更気付く。