双子相愛-そうしそうあい-【完】


そしてついた屋上は
いつもみたいに静かで…


不自然なほど
学校の生活音が遠くに聞こえた。


「で…どういうことなの?」


「昨日はあんなに…」


昨日までが夢だったんだね。
今日からは現実。


まず玲衣と付き合うこと自体
最初から無理だったんだよ。


案の定兄弟だし。


「玲衣と付き合えないんだ」


ぶっきらぼうにあたしは言った。


< 109 / 200 >

この作品をシェア

pagetop