続・るーむしぇあ。
2.新しい朝と便箋と嫌な予感
◇◇◇
翌朝、自分の部屋から出た途端に美味しそうな匂いが漂ってきた。
「なあ」
「わっ!!」
「いや、そんな驚かなくても」
お腹すいたなぁなんて考えてたから、真後ろで和希くんの声がしてかなり驚く。
「お、おはよ」
「おはよう。あの人、結局どこで寝たの?」
「あの人って樋口さん?リビングのソファで寝たみたいだよ。風邪引いてなきゃいいんだけど……」
私の言葉を聞いた和希くんは、なんだかちょっとほっとした様子。
あれ?私なんか変なこと言ったっけ?