何回でも、音を愛す。
「ただいまぁ・・・。」
家に帰ったって誰もいないのは分かってるのに
幸人と暮らしてた時の癖で、
今でも言い続けちゃうんだ。
・・・ん?
何か焦げ臭い。
何で何で、火事!?
電気も付いてないし。
っていうかこの家しばらくは無人でしたよ!?
「わー、やばい!」
この声は・・・。
「幸人!?」
「お、お帰り・・・。」
あらゆるところにぶつかってる音がする。
取りあえず私はリビングの電気をつけた。