あの日の恋を、もう一度
「いいのよ。…秀一、送ってあげて」
「あ、大丈夫です。まだ明るいし…」
一緒にいたくない。
そんな気持ちが強かった。
なのに、
「…行くよ、絢芽」
「えっ、」
私を置いて、スタスタと歩く河合。
なんで。
なんでよ。
私はそんな疑問の中、河合のお母さんに挨拶して、彼を追いかける。
「ねえ!河合!」
「…」
「ねえ、ねえったら!」
「…」
お願いだから。
「止まってよ…!」
これ以上、一緒にいないで。