あの日の恋を、もう一度
「ご無沙汰しています、落合です。落合 絢芽」
「…えっ、絢芽ちゃん!?」
「はい」
「あらあら、綺麗になって…!」
『本当にご無沙汰ねえ、』なんて言いながらも懐かしそうに私を見る、河合と知世ちゃんのお母さん。
「そんな…あの、知世ちゃんは」
「え…あ、知世?知世なら今友達と出てるのよ」
「…そうですか」
やっぱり、電話してくれば良かった。
そう思ったのは言うまでもないが、近所とはいえ、もう一度来るのもどうかと思った私は、この漫画をお母さんに渡してもらおうかと考えた。
すると。