あの日の恋を、もう一度
「……せっかく来てくれたんだから、お茶でもしていかない?」
「…いえ、お構いなく。こちらが勝手に来たんですから」
「まあまあ。久しぶりに私も女の子と話がしたいのよ」
「え…?」
「…ね?」
女の子と話がしたい…?
それは一体どういうことなんだろう。
気にはなったけれど、気にしないことにした。
―――自分の思い通りになんて、ならないこと。
わかっているから。
お断りしたものの、河合のお母さんにやや強制的に中に入れられ、お茶をすることになった。
元彼のお母さんとお茶って…。
一体、傍【はた】から見たらどんな絵なんだろう。