いつも隣にキミがいて
クラス表の前には身長の大きな人たちがたくさんいて・・・。
全然、見えない。
155cmのあたしにとっては、この壁は大きすぎる・・・。
はぁ・・・仕方ない、もう少ししたらもう一回見に来よう。
「ねぇ。」
諦めて、少し離れたところに避難しようとしたら、女の子の声がした。
あ、あたし?
「はい?」
「あなた、新入生だよね?」
振り返ると、ショートカットの美人さんがいた。
わ、この人、大きい・・・。
先輩かな・・・?
「は、はい。そうです。」
「名前は?」
名前?
「き、北園明日咲です。」
あたしの名前がどうしたんだろう・・・。
なにか、悪いことしたかな…。
一人で不安になっていたらその人はクラス表を見て何かを探していた。