八神 零
「ところで、エイト。殺し止めたんだって?」
「……ロ」
「ん?」
「お前の事、教えロ!」
バッ、と立ち上がったエイトを見詰める。
我慢出来なくて吹き出すと、訝しげに見られた。
「……俺は、お前の知る奴だよ」
「何も知らねーヨ……」
「じゃあ、知らない奴。俺に知る知らないなんてない。情報はない。人それぞれが感じ取った、まんまの人だ」
真面目な顔でそう返すと目を剃らしたエイト。
意味分からない、とでも言った風だね。
分かってもらわないと困る。
君なら分かるだろ?……殺し屋の君、なら。