八神 零


「何すんノ?」

「待つだけ。今は」

「何を」

「うるせ」

「ひでぇナ」



ケラケラと俺にまとわりついて来たのを退かし、耳を澄ませる。


遠くから、待っていたモノが来たようだ。



「来た」

「だから何が」

「うるせーって。黙って見てろ」



パチン、とエイトのおでこにデコピンしてから、フードを深く被った。

視界が狭まるが…目立ちたくはない。


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