八神 零
その置くの椅子に。
テーブルの向こう側に偉そうに座るスーツ姿の男は、ちょっとした知り合いでこのキャバクラのオーナーだ。
葉巻を口にしながら豪快に笑ってから、エイトを見ていた。
「お久し振りです、オーナー」
「ん?おう。どうした?今日は。友達もつれて」
今だエイトに目を向けつつ、オーナーはプハー、と煙を吐き出した。
エイトが嫌そうに顔を剃らしたのを視界にいれつつ、取り敢えず彷徨いて良いか許可を取る。