八神 零
「あら…アンタそんな趣味が…?」
「アハハ、美咲ってやっぱり面白いなぁ…」
クスクス笑うと、美咲は悪戯な目になってエイトを指差した。
「そっちの子も、アンタのお相手かい?」
「フフ、そう思うのか?」
エイトがピクリと眉を動かし、目を細めた。
こんな下らない会話も大切なんだけど、エイトには分からないみたいだ。
馬鹿だから。
「アンタ、名前なに?」
エイトにむかって美咲が問うと、エイトは俺に視線を向けた。
自己紹介しろ、と無表情で返すとエイトはぶっきらぼうに口を開いた。