八神 零
「これは…お飲みに?」
「うん、飲んだよ。エイトがオススメって言うからね」
「凄いですね」
言いながら、後ろの棚を漁るバーテンダー。
チラリと見れば数々のアルコール。
「……これはいかがですか?」
暫くして出してきたのは、赤ワイン。
年代物の良い色のワインだった。
「良いね。貰うよ」
「かしこまりました」
栓を抜き、冷えたグラスと共に渡された。
それを受けとり、向きを変えたら、女に止められた。