八神 零
「ああ、大地は今日は帰って良いよ。子守りご苦労様」
「…は?」
もう帰って良い…?
まだ、仕事終わってねぇのにか?
聞きたい事は山程ある。
だが、零の目が聞く事を禁止している。
まるで…お得意のリサーチ能力を使えとばかりに。
エイトが手をヒラヒラ俺に向けてきたのにも腹立たしいが。
何より、疎外感が腹立つ。
「チッ」
俺は聞こえるか聞こえないかの舌打ちを一つ、学校の寮に帰るべく踵を返したのだった。