八神 零


「俺らはさ、彼等を中途半端に生かすつもりはないんだ」


ね?そうでしょ?

そう言ってエイトを見ればウンウン頷く。


女は目を見開くと、暫し瞬きを繰り返す。



「お前…もしかして、殺し屋か…?」


少し青い顔をした女はゆっくりと俺とエイトを見比べる。

「いや、俺は殺し屋じゃないよ」

「…じゃあ…」

「てカサ、お前こそ、ナニモンだヨ?」


女を解放すれば直ぐ様エイトが押さえつけて問う。

きっと、エイトの頬の怪我はこの女のものだろう。
…なかなか、やると思うけどな。



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