八神 零
なるけど、ね。
復讐か。
「襲われたってオメー男のくせに情けない」
「っ!!」
「…エイトさ。お前ホントに馬鹿」
ハンッと嘲笑っているエイトに軽蔑。
心底その脳天気さに呆れる。
「え?な、なんで??」
「その子、女の子だよ」
「え…?」
チラリと女を見るエイト。
俺に視線を運ぶ女。
「お前…いつから…」
「あのバーで見た時かな」
「ハッ…最初から気付いてたってことか」
諦めたように笑った女は虚ろな目で天を仰いだ。