八神 零


それでもまだ惚けようとするから急かさずまくりたてる。


うっ、と言葉に詰まった後、ちょっと待てと奥に引っ込んだ。



「……はぁ」

「緊張してるねー」


ほぐしてあげようと笑ったのに睨み返されたらたまっもんじゃない。

全くー可愛げないんだから。


「…なぁ、出すと思う?」

「んーまぁここにはいないからまだ出さないけどさ。俺には逆らえないから大丈夫だよ」

「…はぁ!?」

「ん?」

「ここにいねぇの!?」

「あー…さっき逃げたっぽい」

「え、は!?なんで!?いや、追う、ん、なんで言わねぇんだよ!!!」


叫んでいきなり立ち上がるもんだから出されたお茶がひっくりかえってまー大変♪


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