八神 零


「…本当に落ちるとはなあ……まったく、これだから面白い」



藤森の閉じた瞼をつつく。

鼻をつまんだり、ほっぺたを引っ張ったりして、遊ぶ。



「………、……?」






そうして目覚めを手伝えば、藤森はゆっくりと瞼を開けた。

揺れる瞳を八神に合わせる。





「……あ、れ?ここは…?」

「おはよう、藤森。ここは病院だな」




< 23 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop