八神 零


一人も今まで友達がいなかっ藤森は初めて言えた言葉。

言えた事が嬉しい。



「嫌だ」



しかし、返ってきたのは残酷な現実。



「嫌だよ、そんなの。お前暗いし、辛気臭いし、中2だし」

「……っ」




(クッソ!少しでも八神君を信じた僕は馬鹿か!)




「…じゃーな?根暗君」




手をあげ、背を向けて、病室を出ていく八神。

沸々と怒りに燃えた藤森は病室の扉が閉まる瞬間、叫んだ。




< 29 / 182 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop