八神 零


「始めっからじゃない!!」

「いつからが始めっからなんて知らねーよ」



怒鳴った細井に五月蝿い、と視線で伝える。

ウッ、と言葉に詰まる。



「…立てよ。いつまで寝てんの?」



這いつくばる細井に立ち上がりながら八神は言った。

手を貸すでもなく、自分は立ち上がり、近くのパイプイスに座った。



「たっ、立てない…の。足が…」

「見たとこ折れてないから立てるだろ。根性ないな」




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