八神 零
「…、不登校になるつもりか?」
「ううん。学校、やめる」
「あ?」
八神が眉を潜めると、細井は目に涙を堪えながら言った。
「私…っ、佐藤君が好きで、初恋で…!勇気出して、告白した。そしたら、オッケーもらえて、付き合った、ら。彼女がいた事知って…二股で…彼女が、虐めのリーダーになって、私っ……」
ホロホロと流す涙を八神はただ見ていた。
はあ、と。
溜め息をついて八神は空を仰いだ。
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