八神 零
〜八神 side〜
「フラフラしてんなヨ。暇じゃネーんだからサ」
チロチロと舌を動かしながら舐めるような瞳に俺を写す。
全く…気分が悪い。
「お前に関係ねぇ」
「アーン?関係あるから、わざわざ迎に来たんダロ?」
シルバーな目がギロリと俺に向けられた。
無視して歩くと後ろからはあ、と溜め息が聞こえた。
「イーから、早く行くゾ」
エイトは俺を追い越すとクルリと向きを変え、親指で後ろを指した。
行きたがっているのは事務所。
そんなことは知っている。けど、面白くなければ俺は動かない。